32. ペトロの「幸い」
ヨハネの黙示録の中には7つの「幸い」があり、その内の6つは幸いであることの理由が書かれている
しかし、4つ目の「幸い」だけが次のように理由が示されていない
「それから、天使は私に、『書き記せ。小羊の婚礼の祝宴に招かれている者は幸いだ』と言い、また、『これらは、神の真実の言葉である。』とも言った」(黙示録19章9節)
小羊の婚礼の祝宴は、イエスの最期の過ぎ越しの食卓である
その席で、イエスは、パンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら、「取って食べなさい。これはわたしの体である」(マタイ福音書26章26節)と言われた
また、「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である」(26章27~28節)と言われた
弟子たちはイエスが言われた通りにして、イエスとの合一体験を持った
今日でもミサ典礼の流れは、使徒たちと同じ合一体験をさせる聖体拝領に向かう
その終盤の交わりの儀で、司祭は聖別されたパンとぶどう酒を示して、信者たちを招き、「神の子羊の食卓に招かれた者は幸い」と唱える
ここで、ご聖体に現存するイエスを前にした信者は、「あなたがたは私を何者だと言うのか」(16章15節)というイエスの問いを前にしたペトロのように、ご聖体が誰であるかを証しする場面に直面する
イエスは、「あなたはメシア、生ける神の子です」(16章16節)と応えたペトロに、「バルヨナ・シモン、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、天におられる私の父である」(16章17節)と言った
このようにペトロの答えは、天の父が保証した「幸い」であり、これは、「神の真実の言葉」である
ゆえに、交わりの儀でご聖体を前にした信者は、ペトロの幸いな信仰告白で証しする必要がある
さらにイエスは、ペトロに続けて次のように言った
「私はあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上で結ぶことは、天でも結ばれ、地上で解くことは、天でも解かれる」(マタイ16:19)。
天の国の鍵が、ミサ典礼の開祭の言葉によって天の扉を開くと、天上のミサと地上のミサを結ぶ新しい空間が出現する
大群衆が神を讃える天上のミサと結ばれた地上のミサに与かる会衆は、司祭から派遣の祝福を受ける
その祝福には、キリストの聖体を拝領して派遣された信者たちが、その日常のルーティンを巡って再びミサに戻ってくる希望が込められている
そして、閉祭を告げる司祭の言葉と感謝の応答をもって、天上のミサとの結びは解かれる
Maria K. M.
(参考:ブログ「イエス・キリストの世界観とヨハネの黙示」https://spiritosantowjjp.blogspot.com/)

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